賢い医師生活という人生のドラマ
賢い医師生活、ついに終わってしまいました。
本当にいいドラマだった。
ユルジェ病院で働く、大学時代の同期医師5人組。
毎日誰かが生まれて、誰かが死んでいく。
そんな病院という場所で過ごす、医師と患者と家族の日常を描いたドラマです。
大きな事故や事件が起きるわけでもなく、病院内の権力争いがあるわけでもなく、神の手を持つ医師が、次々と奇跡を起こしていくわけでもありません。
いろいろな人間がいて、毎日いろいろなことが起こるけど、とりあえずご飯を食べようよ。
そういうドラマです。
救える命と、救えない命。
生き延びるために誰かの死を待つ人。
大切な人の死を受け入れ、誰かに命をつなぐ人。
人生って平等じゃないじゃないですか。真面目に生きてきた人が損をしたりする。不倫をしていたような人が、家庭を持って何不自由ない暮らしをしてたりする。
それでも人生は死ぬまで続くんですよね。そして人間はいつか死ぬ。
そんな当たり前のことが、丁寧に描かれています。
毎日いろいろなことがあるし、それに終わりはない。結婚が人生のゴールではない。大きな仕事が片付いても、人生は続く。
全て死ぬまでの通過点に過ぎないのです。
私はネガティブな人間なので、いろいろなことに対して「あれは無駄だったなぁ」なんて考えてしまいます。
欲しいものを買っても、食べたいものを食べても
その時は満たされるけど、時間が経つと「だからなに?」と思ってしまう。
でも、このドラマをみてちょっと気持ちが楽になりました。
無駄でいいんですよね。
ただの死ぬまでの通過点なのですから。