身体を温めようとしたら肝を冷やした話。

今週のお題「お風呂での過ごし方」

 

 

今までの人生で一体何回お風呂に入ったのでしょうか。その中でも強烈に覚えているときのことを書いてみようと思います。

 

 

数年前、まだ実家で生活していた時のことです。

私は冷え性です。夏場でも手足は冷えています。冬は本当にひどく、足の指は毎年しもやけでパンパンになっていました。しもやけってすごくかゆいんですよね。でも掻くと痛いので掻けない。見た目は地味なのに非常に、つらいのです。

そして当時は立ち仕事をしていたので、むくみもひどい...仕事を終え帰宅すると脚がもう爆発しそうなくらいでした。

私の下半身はなんとかならないのかと、あれこれ調べました。しもやけもむくみも、どうやら湯船の中でマッサージするのがいいらしい。さっそく私は試してみることにしました。

もし当時の自分に声をかけることが出来るなら言いたい。

 

「絶対にやめておけ」と。

 

 

湯船でせっせとマッサージしました。私はやるとなると徹底的にやってしまうタイプです。加減というものを知らないのです。どれくらい時間をかけたのかも覚えていません。

そろそろいいかと湯船から上がろうとしたとき。私の目の前は真っ白になりました。長時間の入浴+マッサージで完全にのぼせてしまったのです。まるで心臓が頭の中にあるかのように、ぐわんぐわん鼓動を感じました。やばいと思ったのもつかの間、足に力が入らなくなり、浴室に座り込んでしまいました。意識が朦朧とする中、「とりあえずここから出なければ」と必死で脱衣所まで這って出ました。そこからの記憶はありません。

気づいたら布団の上で、家族が身体を冷やしてくれていました。後から話を聞いてゾッとしました。

 

どうやら私は自力で脱衣所から、家族のいるリビングまで歩いてきたようです。全裸で。

 

そしてリビングのドア付近にあった電気ポットにもたれかかり、そのままポットを抱えながら倒れこみました。全裸で。

 

見ていた家族はさぞ驚いたと思います。急にふらふらした私が出てきたと思ったら、ポットと一緒に倒れたのです。全裸で。

 

幸い電気ポットにはお湯が入っていませんでしたが、もし入っていて蓋が開いてしまっていたら。私は全身にやけどを負っていたことでしょう...

 

 

 

それからというもの、私はあまり湯船に浸からないようになりました。冷え性も変わらずです。本末転倒。

皆さん長風呂とマッサージには気を付けましょう。そして電気ポットは出入り口から離れたところに。

 

全裸でポットを抱えて倒れた私からの忠告です。